2021/04/15 10:12
山梨県では、多くのワイナリーでスパークリングワインが造られています。
近年では品質の向上も著しく、2019年には世界的に有名なワインライターによりBloomberg上にTop 10 of wines of 2019に中央葡萄酒の「Grace Blanc de Blancs 2014」が掲載され、世界的にも注目を集めています。
一口にスパークリングワインと言ってもブドウ品種や造り方等によりその特徴は様々。
味わいや相性の良いお料理も変わってくるのです。
今回は、醸造テクニックによる違いに注目してご紹介します。
◇トラディショナル(瓶内二次発酵)方式◇
フランスのシャンパーニュと同じ造り方。最も手間と時間のかかる造り方です。
瓶の中での二次発酵を経てゆっくりと熟成されるため、きめ細かい泡と複雑な香味が特徴。味わいも軽快なものから、ふくよかで深みがあるものまで幅広く、前菜からメイン料理、デザートとも合わせることができます。
♪ペアリング♪
シャルドネ種で造る芳醇な辛口スパークリングには…
春キャベツと鶏むね挽肉の焼きロールキャベツ
◇シャルマ(タンク内二次発酵)方式◇
密閉型のタンクで二次発酵を行う造り方。空気接触を少なく、短期間で仕上げるため
特にアロマ豊かなブドウ品種の香りの個性を活かします。
甲州種で造ると、特有の和柑橘(柚子、すだち、甘夏 など)の香りが生かされ、爽やかな口当たりに仕上がる。
♪ペアリング♪
〈甲州種の爽やかな辛口スパークリングには〉
…菜の花と黄柚子のマリネ
…サーモンとアスパラとサワークリームのタルタル風
〈デラウェアなどのアロマを生かした甘口スパークリングには〉
…イチゴとクリームチーズと蜂蜜のディップ
ぜひご家庭でもお料理に合わせて
スパークリングワインをセレクトしてみてください。